衛生委員会資料従業員 各位
日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
4月度の衛生委員会の資料になります。
4月度のテーマは「糖尿病について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
平成31年4月度
衛生委員会資料
産業医 大瀬琢也
糖尿病について
1、糖尿病は身近な病気
「糖尿病」という言葉を耳にしても、「自分とは関係ない」病気のように思っていませんか?
厚生労働省が行った「平成28年国民健康・栄養調査」によると、成人(20歳以上)のうち糖尿病が強く疑われる人は約1000万人と増加傾向にあります。また、糖尿病の可能性が否定できない人も約1000万人いると推定されています。なお、糖尿病の患者は40歳以上、つまり中年層以上からその割合が高まります。
糖尿病の恐さは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行している点にあります。 高血糖の状態が続くと血管が傷つけられ、様々な合併症が現れます。糖尿病は失明や慢性腎不全の原因にもなります。透析開始の原因の1位は糖尿病性腎症です。
2、糖尿病の発症要因
糖尿病は発症要因から大きく1型、2型に分けられます。日本人では糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病といわれ、「ストレス」、「肥満」、「運動不足」、「暴飲暴食」などのライフスタイルの乱れがおもな原因となって起こります。
生活習慣病の1つとして数えられているのはこの2型糖尿病です。そのため、2型糖尿病の場合は、こうした原因に気をつけて日常生活を送ることができれば、糖尿病になりにくい体をつくることができます。
3、糖尿病になりにくい生活:食生活をみなおしましょう
食事療法の基本的な考え方は、炭水化物やカロリーを必要以上にとらないようにすることです。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、膵臓の負担は軽くなり、膵臓の十分な能力は回復されます。ですから、食べすぎや、インスリンをより多く必要とするメニューに気をつけた食事内容が糖尿病治療にはとても効果的なのです。
これは、今、糖尿病でない人にとっては、糖尿病の効果的な予防法になります。
4、糖尿病になりにくい生活:続けられる運動をしましょう
運動は高血糖を改善して、合併症の予防にも役立ちます。
しかし、普段から運動に親しんでいない、または高齢の人などでは、急激な運動やキツイと感じる運動は却って体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。定期的に長く続けられることが秘訣ですので、自然の中で風景を堪能しながらのウォーキングや楽しく続けられるスポーツなど、自分に合った運動を探してみましょう。
これは、今、糖尿病でない人にとっては、糖尿病の効果的な予防法になります。